コラム

2026.09.18

来年の花粉シーズンに備えるなら、シダキュアの相談は今の時期に

毎年、スギ花粉の時期になると、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどに悩まされていませんか。子どもの花粉症は、睡眠不足や集中力の低下につながり、学校生活に影響することもあります。

「来年の花粉シーズンは、少しでも症状を軽くしたい」とお考えであれば、花粉が飛んでいない今の時期から、舌下免疫療法を検討してみてはいかがでしょうか。

シダキュアとは
舌下免疫療法(シダキュア)

シダキュアは、スギ花粉の成分を少量ずつ毎日舌の下から取り入れ、スギ花粉に対するアレルギー反応を徐々に弱めていく舌下免疫療法のお薬です。

一般的な抗ヒスタミン薬や点鼻薬が、その時に出ている症状を抑える治療であるのに対し、シダキュアはスギ花粉症そのものの長期的な改善を目指します。治療によって、花粉症の症状が軽くなる、使用する薬の量が減るなどの効果が期待できます。

治療前には、症状の経過や血液検査などから、スギ花粉が症状の原因であることを確認します。子どもも治療を受けられますが、錠剤を舌の下に1分間保持できることや、毎日の服用を継続できることが必要です。

花粉が飛び始める数か月前に開始します
スギ花粉

スギ花粉が飛散している時期は、体がスギ花粉に対して過敏になっているため、シダキュアを新たに開始することはできません。また、服用を始めてすぐに十分な効果が得られる治療ではないため、翌年の花粉シーズンに備えるには、花粉が飛び始める数か月前から治療を始めることが大切です。

宮崎県では、年によって比較的早い時期からスギ花粉が飛び始めます。毎年つらい症状が出る方は、症状のない今の時期にご相談ください。受診時期が遅くなると、その年は治療を開始できず、翌シーズンまで待たなければならない場合があります。

治療方法と服用期間

最初の1週間はシダキュア2,000JAUを1日1錠、2週目以降は5,000JAUを1日1錠服用します。錠剤を舌の下に置いて1分間保持してから飲み込み、その後5分間は、うがいや飲食を控えます。

初回は医療機関内で服用し、アレルギー症状が現れないか、少なくとも30分間観察します。問題がなければ、翌日からは自宅で毎日服用します。

治療は一般的に3~5年間続ける必要があります。すべての方に同じ効果が得られるわけではなく、口や喉のかゆみ、舌の下の腫れ、耳のかゆみなどが現れることもあります。まれですが、アナフィラキシーなどの重いアレルギー反応にも注意が必要です。

長く続けるからこそ、通いやすい医療機関を

シダキュアは、毎日の服用に加えて定期的な受診が必要です。診察では、治療効果、副作用、服用状況などを確認します。体調不良などで服用を中断した場合には、自己判断で再開せず、医療機関への相談が必要になることもあります。

そのため、治療を受ける医療機関を選ぶ際には、長期間にわたって無理なく通い続けられるかも重要です。自宅や学校、職場からの距離、診療時間、相談のしやすさなども含めて選びましょう。

鳥居薬品が公開している舌下免疫療法相談施設の検索サイトでは、2026年9月現在、西都市で登録・掲載されている医療機関は「いわみ小児科医院」の1施設です。

来年の花粉シーズンを少しでも過ごしやすくするために、治療を検討するなら今が相談に適した時期です。毎年スギ花粉症に悩んでいるお子さんや、抗アレルギー薬を使用しても症状が強い方は、花粉が飛び始める前に、当院のアレルギー外来へぜひ一度ご相談ください。

受診したからといって、必ず治療を開始する必要はありません。症状や検査結果、年齢、毎日の服用と定期受診を継続できるかなどを確認し、ご本人とご家族の希望を踏まえて治療方針を決定します。