インフルエンザ予防接種について『いつ?どちらを?費用は?などの疑問にお答えします』
そもそもワクチンは接種した方がいい?
ワクチンで感染を100%防ぐことはできませんが、発症や重症化を防ぐ効果が期待できます。子どもでは肺炎、熱性けいれん、インフルエンザ脳症などを起こすことがあるため、接種をご検討ください。
※注射のワクチンは生後6か月から接種できます。集団生活をしておらず、通園・通学しているきょうだいもいない乳児は感染機会が比較的少ないため、生活環境や基礎疾患を踏まえて個別に判断します。迷われる場合はご相談ください。
いつ受ける?
宮崎県では8月27日にインフルエンザの流行入りが発表されました。昨年より6週間早い発表です。
接種後、十分な予防効果が期待できるまでには一般に約2週間かかります。流行が広がる前の早めの接種をご検討ください。
※当院では10月1日から接種を始めます。予約は9月1日から受け付けています。
注射ワクチンの効果は接種日から数えて約5か月とされています(※)。2回接種の方で10月に初回→11月に2回目を受けた場合、3月まではワクチンの効果が期待されます。
※参考:厚生労働省 新型インフルエンザワクチンQ&A
※フルミスト(経鼻ワクチン)もメーカーの方によると注射と同程度の持続期間とのことです。
注射とフルミスト どちらを選ぶ?
当院では、腕に注射する「不活化ワクチン」と、鼻に噴霧する「経鼻弱毒生ワクチン(フルミスト)」の2種類から選べます。
注射のワクチンは生後6か月から
注射のワクチンは生後6か月から接種できます。6か月以上13歳未満は、2~4週間あけて2回、13歳以上は通常1回です。接種したところが痛む、赤くなる、腫れるといった反応が出ることがあります。
| 対象 | 接種回数 |
|---|---|
| 生後6か月~12歳 | 2回 |
| 13歳以上 | 1回 |
鼻にシュッとするフルミスト
フルミストは2歳以上19歳未満が対象です。左右の鼻に1回ずつ噴霧し、接種は1シーズン1回です。針を使わないため、注射が苦手なお子さんにも選びやすい方法です。
| 対象 | 接種回数 |
|---|---|
| 2歳~18歳 | 1回 |
接種後に鼻水、鼻づまり、咳、発熱などがみられることがあります。生ワクチンのため、免疫機能に明らかな異常がある方や、免疫を抑える治療中の方は接種できません。喘息の状態によっては、注射をご案内します。
接種にかかる費用は
インフルエンザワクチンは任意接種のため費用がかかります。西都市では、今シーズンからフルミストも助成対象になりました。注射とフルミストでは、対象年齢や助成額が異なります。
西都市と新富町と木城町にお住まいの方の接種費用は、当院の予防接種のご案内をご確認ください。周辺市町村の方は、助成の有無や条件を各自治体へご確認ください。
その他、知っておいていただきたいこと
ほかの予防接種や乳児健診と一緒に受けられます
日本脳炎、2種混合、子宮頸がんワクチンなどとの同時接種や、9~10か月健診と同じ日の接種も可能です。予約時にご確認ください。
保護者の方も一緒に受けられます
当院では、保護者の方も注射のワクチンを受けられます。同じ日にご予約ください。ただし、在庫が少ないときはお子さんを優先し、保護者の方の接種をお断りすることがあります。
※子ども向けの助成は適用されないため、お子さんよりも接種費用が高くなることをご了承ください。
来年の花粉シーズンに備えるなら、シダキュアの相談は今の時期に
毎年、スギ花粉の時期になると、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどに悩まされていませんか。子どもの花粉症は、睡眠不足や集中力の低下につながり、学校生活に影響することもあります。
「来年の花粉シーズンは、少しでも症状を軽くしたい」とお考えであれば、花粉が飛んでいない今の時期から、舌下免疫療法を検討してみてはいかがでしょうか。
シダキュアとは
シダキュアは、スギ花粉の成分を少量ずつ毎日舌の下から取り入れ、スギ花粉に対するアレルギー反応を徐々に弱めていく舌下免疫療法のお薬です。
一般的な抗ヒスタミン薬や点鼻薬が、その時に出ている症状を抑える治療であるのに対し、シダキュアはスギ花粉症そのものの長期的な改善を目指します。治療によって、花粉症の症状が軽くなる、使用する薬の量が減るなどの効果が期待できます。
治療前には、症状の経過や血液検査などから、スギ花粉が症状の原因であることを確認します。子どもも治療を受けられますが、錠剤を舌の下に1分間保持できることや、毎日の服用を継続できることが必要です。
花粉が飛び始める数か月前に開始します
スギ花粉が飛散している時期は、体がスギ花粉に対して過敏になっているため、シダキュアを新たに開始することはできません。また、服用を始めてすぐに十分な効果が得られる治療ではないため、翌年の花粉シーズンに備えるには、花粉が飛び始める数か月前から治療を始めることが大切です。
宮崎県では、年によって比較的早い時期からスギ花粉が飛び始めます。毎年つらい症状が出る方は、症状のない今の時期にご相談ください。受診時期が遅くなると、その年は治療を開始できず、翌シーズンまで待たなければならない場合があります。
治療方法と服用期間
最初の1週間はシダキュア2,000JAUを1日1錠、2週目以降は5,000JAUを1日1錠服用します。錠剤を舌の下に置いて1分間保持してから飲み込み、その後5分間は、うがいや飲食を控えます。
初回は医療機関内で服用し、アレルギー症状が現れないか、少なくとも30分間観察します。問題がなければ、翌日からは自宅で毎日服用します。
治療は一般的に3~5年間続ける必要があります。すべての方に同じ効果が得られるわけではなく、口や喉のかゆみ、舌の下の腫れ、耳のかゆみなどが現れることもあります。まれですが、アナフィラキシーなどの重いアレルギー反応にも注意が必要です。
長く続けるからこそ、通いやすい医療機関を
シダキュアは、毎日の服用に加えて定期的な受診が必要です。診察では、治療効果、副作用、服用状況などを確認します。体調不良などで服用を中断した場合には、自己判断で再開せず、医療機関への相談が必要になることもあります。
そのため、治療を受ける医療機関を選ぶ際には、長期間にわたって無理なく通い続けられるかも重要です。自宅や学校、職場からの距離、診療時間、相談のしやすさなども含めて選びましょう。
鳥居薬品が公開している舌下免疫療法相談施設の検索サイトでは、2026年9月現在、西都市で登録・掲載されている医療機関は「いわみ小児科医院」の1施設です。
来年の花粉シーズンを少しでも過ごしやすくするために、治療を検討するなら今が相談に適した時期です。毎年スギ花粉症に悩んでいるお子さんや、抗アレルギー薬を使用しても症状が強い方は、花粉が飛び始める前に、当院のアレルギー外来へぜひ一度ご相談ください。
受診したからといって、必ず治療を開始する必要はありません。症状や検査結果、年齢、毎日の服用と定期受診を継続できるかなどを確認し、ご本人とご家族の希望を踏まえて治療方針を決定します。